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Pythonのデータ型の基本(数値、文字列、ブール型)

Pythonでは、データ型が用意されています。

データ型とは、プログラミングにおいて、変数や値がどのような種類のデータを表すかを定義するものです。 例えば、数値、文字列、真偽値など、データには様々な種類があり、それぞれを扱うためのデータ型が用意されています。

このセクションでは、よく使う数値型・文字列型・ブール型の基本を学びましょう。

1. 数値型

数値を表すデータ型には、大きく分けて整数(int)小数(float)があります。 それぞれの記述方法についてみていきましょう。

1.1 整数(int)

整数とは、小数点を含まない数値です。正の数、負の数、ゼロが含まれます。

例えば、10, -5, 0といった数値です。

整数型のサンプルコード

整数型を定義するには、以下のように記述します。

# 整数の定義
a = 10
b = -5
c = 0

# 整数の演算
sum_ab = a + b
product_ab = a * b

print("a + b =", sum_ab)
print("a * b =", product_ab)

まずは、変数に代入演算子の=で整数を入れます。 a, b, cは整数型の変数です。 sum_ababの和を計算します。 product_ababの積を計算します。

最後に、print関数で結果を表示します。

1.2 浮動小数点数(float)

浮動小数点数とは、小数点を含む数値です。 例えば、10.5, -3.14といった数値です。

浮動小数点数のサンプルコード

浮動小数点数を定義するには、以下のように記述します。

# 浮動小数点数の定義
x = 10.5
y = -3.14

# 浮動小数点数の演算
div_xy = x / y
square_x = x ** 2

print("x / y =", div_xy)
print("xの二乗 =", square_x)

xおよびyは浮動小数点数型の変数です。 div_xyxyで割った結果を計算します。 square_xxの二乗を計算します。

最後に、結果をprint関数で表示しています。

2. 文字列型

文字列は、文字の集合であり、シングルクォート(')またはダブルクォート(")で囲みます。

2.1 文字列の定義と操作

文字列サンプルコード

文字列は以下のように定義します。

# 文字列の定義
greeting = "Hello, World!"
name = 'Python'

# 文字列の操作
combined = greeting + " My name is " + name
length = len(greeting)

print(combined)
print("文字列の長さ:", length)

greetingnameは文字列型の変数です。

combinedは2つの文字列を結合します。greeting変数の中の文字列と "My namae is"という文字列とname変数の中の文字列を結合しています。

len関数を使ってgreetingの長さを計算します。

最後に結合した文字と文字の長さ結果を表示します。

2.2 エスケープシーケンス

文字列の中には、そのままでは書けない「特別な文字」を入れたいことがあります。 例えば、文字列をダブルクォート"で囲んでいるのに、その中でも"を使いたいときや、文の途中で改行したいときです。

こういうときに使うのがエスケープシーケンスです。 エスケープシーケンスは、バックスラッシュ(\)から始まる特別な記号の組み合わせです。

エスケープシーケンスのサンプルコード

エスケープシーケンスは以下のように使います。

# エスケープシーケンスの使用例
text1 = 'He said, \"Python is great!\"'
print(text1)

\"はダブルクォートを文字列内に含めるためのエスケープシーケンスです。もしそのまま " を書くと、文字列の終わりと勘違いされてエラーになります。

print関数で結果を表示します。エスケープシーケンスを使うことで、実際には、以下のように表示されます。ダブルクォートや改行が反映されているはずです。

He said, "Python is great!"

このようにエスケープシーケンスを使用します。

3. ブール型

ブール型は、「はい / いいえ」や「オン / オフ」のように、真(True)または偽(False)の2つだけを表すデータ型です。

プログラムでは条件分岐や論理演算に使います。

ブール型の使用例

ブール型は以下のように使います。

# ブール型の定義
is_python_fun = True
is_sunny = False

# ブール型の演算
and_result = is_python_fun and is_sunny
or_result = is_python_fun or is_sunny

print("Pythonは楽しいかつ晴れている:", and_result)
print("Pythonは楽しいまたは晴れている:", or_result)

is_python_funis_sunnyはブール型の変数です。True / False を入れています。

and_resultは両方が真であるかどうかを計算します。or_resultはどちらかが真であるかどうかを計算します。

最後に結果を表示します。 今回の例では「Pythonは楽しい(True)」けど「晴れていない(False)」ので、and_resultはFalse、or_resultはTrueになります。

まとめ

この教材では、Pythonの基本的なデータ型である数値、文字列、ブール型について学びました。それぞれのデータ型の特徴と操作方法を理解することで、Pythonプログラミングの基礎を固めることができます。次のステップでは、型変換や型の確認方法について学びましょう。

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