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Pythonの標準出力(print関数)の使い方

Pythonにおける標準出力は、主にprint関数を使います。 print関数は、コンソールに文字列や変数の値を表示するための最も基本的で重要な関数です。

Python初心者が最初に覚えるべき関数のひとつであり、デバッグやログ出力にも頻繁に利用されます。 この教材では、print関数の基本的な使い方から、便利なオプション、フォーマットによる整形出力までをわかりやすく解説します。

Pythonを学ぶ上で必ず押さえておきたいポイントなので、ぜひ参考にしてください。

print関数の基本

print関数は、表示したい内容を引数として受け取り、それを標準出力(コンソール)に表示します。 最もシンプルな構文は以下の通りです。

print("出力したい内容")

例えば、文字列 "こんにちは、Python!" を表示させたい場合は、以下のように実行します。

print("こんにちは、Python!")

このように、print関数を使えば、任意の文字列や変数の値を簡単に表示できます。

複数の引数を出力する

print関数は複数の引数を受け取ることができ、カンマで区切って並べると、自動的にスペースで区切って表示されます。

以下のコードを試してみましょう!

name = "太郎"
age = 25

print("名前:", name, "年齢:", age)

この場合、変数nameageの値を一緒に出力しています。

実行すると、次のように表示されます。

名前: 太郎 年齢: 25

Pythonでは文字列と変数をまとめて出力できるため、確認作業やログ表示が簡単に行えます。

出力の区切り文字を変更する(sep引数)

デフォルトでは、複数の引数はスペースで区切られます。 しかし、sep引数を使うことで区切り文字を自由に変更できます。

sep引数は、以下のように使用します。これは、出力の区切り文字を「 | 」に変更しています。

name = "太郎"
age = 25

print("名前:", name, "年齢:", age, sep=" | ")

実行結果は以下のようになります。

名前: | 太郎 | 年齢: | 25

このように、CSV風の出力や特定のフォーマットで表示したいときに役立ちます。

改行を制御する(end引数)

print関数はデフォルトで出力の最後に改行を入れます。しかし、end引数を指定することで、改行の代わりに好きな文字列を入れることができます。

end引数は、以下のように使用します。これは、改行の代わりにスペースを表示するように指定しています。

print("これは1行目です。", end=" ")
print("これは2行目です。")

実行結果は以下のようになります。改行されずに、スペースとなります。

これは1行目です。 これは2行目です。

改行を制御することで、1行にまとめて出力したり、特殊な区切りを入れたりできます。

フォーマット付き出力

Pythonでは、print関数と組み合わせて文字列を整形する方法も用意されています。代表的なのはf-string(f文字列)です。

例えば、以下のように、print文と変数を組み合わせて出力させます。

name = "太郎"
age = 25

print(f"{name}さんは{age}歳です。")

f-stringを使用することで、直接変数を埋め込んだ文字列を作成しています。

実行結果は以下のようになります。

太郎さんは25歳です。

この方法を使うと、変数の値を直接文字列に埋め込めるため、可読性が高く、コードがすっきり書けます。 他にも、str.format()メソッドや%演算子を使った古い形式のフォーマット方法もありますが、現在ではf-stringが最も推奨されています。

まとめ

print関数は、Pythonにおける標準出力の基本であり、最も使用頻度の高い関数のひとつです。 今回学習した内容は以下の通りです。

  • 基本的な文字列や変数の表示
  • 複数の引数の出力
  • 区切り文字の変更(sep引数)
  • 改行の制御(end引数)
  • フォーマット付き出力(f-string など)

これらを理解しておけば、学習中のデバッグやプログラムの動作確認がスムーズに行えるでしょう。 Pythonを学ぶ上で、print関数の使い方をしっかりマスターすることは、今後のプログラミングの基礎力強化につながります。

出力結果: