Pythonでプログラミングをしていると、データ型を変換する処理がよく登場します。
例えば、「文字列として入力された数字を計算に使いたい」といったケースでは、文字列を数値(整数や小数)に変換する必要があります。 逆に、数値を画面にわかりやすく出力するために、数値を文字列に変換する場面も多いです。
今回は、Pythonでよく使う型変換の方法であるint()、float()、str()について、初心者向けにわかりやすく解説します。
整数型(int)は、数値を表す最も基本的なデータ型です。
文字列や浮動小数点数から整数に変換するには、int()
関数を使用します。
int()
関数は以下のように使用します。右のシミュレーターで実行してみましょう!
# 文字列から整数に変換
num_str = "10"
num_int = int(num_str)
print("文字列から整数に変換:", num_int) # 出力: 10
print("型:", type(num_int)) # 出力: <class 'int'>
まず、num_str
という変数に文字列"10"を代入しています。
int(num_str)
を呼び出すことで、文字列を整数に変換し、num_int
に格納しています。
最後に、変換結果とその型を表示しています。
浮動小数点数型(float)は、実数を表すために使います。整数や文字列から浮動小数点数に変換するには、float()
関数を使用します。
float()
関数は以下のように使用します。
# 整数から浮動小数点数に変換
num_int = 5
num_float = float(num_int)
print("整数から浮動小数点数に変換:", num_float) # 出力: 5.0
print("型:", type(num_float)) # 出力: <class 'float'>
# 文字列から浮動小数点数に変換
num_str = "3.14"
num_float_from_str = float(num_str)
print("文字列から浮動小数点数に変換:", num_float_from_str) # 出力: 3.14
print("型:", type(num_float_from_str)) # 出力: <class 'float'>
最初に、整数5を浮動小数点数に変換し、num_float
に格納しています。
次に、文字列"3.14"を浮動小数点数に変換し、num_float_from_str
に格納しています。
最後に、それぞれの結果と型を表示しています。
文字列型(str)は、テキストデータを扱うためのデータ型です。
数値や他の型から文字列に変換するには、str()
関数を使用します。
str()
関数は以下のように実行します。
# 整数から文字列に変換
num_int = 42
num_str = str(num_int)
print("整数から文字列に変換:", num_str) # 出力: "42"
print("型:", type(num_str)) # 出力: <class 'str'>
# 浮動小数点数から文字列に変換
num_float = 3.14
num_str_from_float = str(num_float)
print("浮動小数点数から文字列に変換:", num_str_from_float) # 出力: "3.14"
print("型:", type(num_str_from_float)) # 出力: <class 'str'>
まず、整数42
を文字列に変換し、num_str
に格納しています。この時点での文字列と型を表示します。
次に、浮動小数点数3.14
を文字列に変換し、num_str_from_float
に格納しています。
最後に、変換結果とその型を表示しています。
型変換は、Pythonでデータを扱う際に非常に重要なスキルです。
これまでに学んだ内容をまとめると、以下のようになります。
int()
関数を使って、文字列や浮動小数点数から整数に変換できる。float()
関数を使って、整数や文字列から浮動小数点数に変換できる。str()
関数を使って、数値や他の型から文字列に変換できる。これらの型変換を適切に使うことで、データの操作や処理がより柔軟になり、プログラムの幅が広がります。今後のプログラミングに役立ててください!